2017年個人的見てよかったアニメ

2017年も終わりが見えてきて2017年秋アニメも最終回を迎えた。アニメオタクなので2017年の個人的に見てよかったアニメを並べたいと思う。あらかじめ断っておくと自分はメッセージ性のあるアニメが好きなのでみなさんと意見が違うかもしれないがそこは多様性を認めてほしい。ちなみに2017年の中心にいたアニメ代表としてケモノフレンズがあると思うがいまだに見れていないので本記事では登場しない。良さは海外youtuberの評論の日本語訳で理解しているつもりなのでそのうちみたい。ようこそじゃパリパークへはめちゃくちゃ聞いた。

2017年アニメの母集団について、時間的に最後まで見れなかったもの、そもそも視聴対象でなかったものも結構あるとおもうがそこそこは見てきたはず。その中でも最後まで見て個人的に面白かったと感じたものを出す。魅力を伝える程度には内容を書くが、ネタバレが含まれるかもしれないのでどうしてもネタバレはダメという人は見ないほうがいいかもしれない。

10位 メインドインアビス

画像出展 http://miabyss.com/

友人が放送前から面白いと言っていたので気になってはいたが放送中は特に見ることもなく、10話がTwitterで話題になっていることだけ認識していた。その後Amazonプライムビデオで一気見したところ、精神が死んだ(そのぐらい見入っていた)。ストーリーとしてはアビスと呼ばれる謎の大穴のある世界で、大穴の底にある母親への手がかりを求めて降下していく。ただしアビスの中を上昇したりすると体に負荷がかかるし下の層にいけばいくほど危険なモンスターがでてくるのでヤバイという話だったと思う。そんな危険な大穴なのだが探検家たちは「憧れが止まらない」ので降下をやめない。という探検家の性をよく表していてよかったと思う。OPにもその表現が含まれており、メロディーもよかった。個人的には実験でモンスターに変えられてしまった友人を救ってあげるために殺す選択をしたナナチにとても感情移入してしまったのでとても良アニメとして記憶に残っているのかもしれない。少し残念だった点としては原作が同時にすすんでいるからということもあるがアニメの前半はほとんど伏線を張りまくることに費やしていたのに、最終回を迎えても回収されていない伏線がとてもたくさんあったこと。結局なぜアビスがあるのかというのが解消されなかったのですっきりしなかった。伏線回収にかんしては原作もあるし、アニメも2期が決定しているようなので徐々に回収されていくものと思われる。

Amazonプライムビデオで見れる。

9位 ネト充のススメ

画像出展 http://netoju.com/close

放送期間中はずっと私がTwitterでこのアニメについて騒いでいた。間違いなく2017年秋期の生きがいだった。ストーリーとしてはネトゲで出会った男女2人が実はリアルの世界ではどちらも性別が逆で、しかもある日偶然街角でぶつかって恋愛が始まるというマジかよそんなのあるわけないじゃんみたいなものだったがラブコメとしてよくできていた。特にヒロインであるリリィさん(リアルでは男)が可愛すぎて2017年トップレベルに可愛いヒロインだったと思う(上画像左側ピンク髪)。放送期間中はあまりにリリィさんが好きすぎてTwitterアイコンをリリィさんにしようと思ったのだが公式サイトで配布してなかったので涙を流した。主人公であるもりもりちゃん(リアルでは女)は実はとてもよく仕事ができるのだが仕事ができるせいでまわりから大量に仕事を回されて退職せざるをえなく、そしてネトゲにはまったという闇な部分もあってとてもよかった。OPである「サタデーナイトクエスチョン」はフジファブリックによる楽曲提供もあってとても良曲だった。特に「次の扉あけたなら」という歌詞はアニメのもりもりちゃんにマッチした歌詞であった。原作は原作者の方の体調不良で休載されているそうなので回復をとても祈っている。

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8位 ゲーマーズ

画像出展 http://www.gamers-anime.com/

画像を見て「なんだ、ただの学園もののラブコメか…」と思ったそこのあなた、侮るなかれ。ゲーマーズはラブコメであったがただのラブコメではなかった。ストーリーとしてはヒロインである金髪美少女の天道カレンちゃんがゲーム好きの主人公をゲーム同好会に入れようとして以降主人公に惚れてしまい(ヒロインが)ぶっ壊れていくという感じだったと思うが主人公を含めた5人の主要人物たちがとにかく相互に勘違いを起こしまくる。エンタの神様で言う、アンジャッシュのようなおもしろさが後半はほぼ毎回あった。個人的に伝説級におもしろかった6話では勘違い劇がピークを迎えるのだがなんと天童カレンちゃんと主人公が付き合うことになってしまう。ラブコメなのに6話で告白が成功してしまったらあとの6話どうすんねんという感じだったが超鈍感系主人公によってかき乱されていく。さらに青髪の千秋ちゃんも主人公がきになりはじめて展開がおもしろくなっていく。途中からは不安になるぐらい作画が崩壊し始めたが仕組まれた勘違い劇がラブコメをおもしろくしていき、個人的にはとても印象に残っている作品。OPのゲームパロディ集は必見。

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7位 いぬやしき

画像出展 http://www.inuyashiki-project.com/

あーはいはい、ガンツガンツ。どうせまたガンツみたいに原作長くて完結しないけどバトルがかっこいいからOKみたいなやつだろうなーと思っていたがまったくそんなことはなかった。アニメは11話でちゃんと完結して見終わった後の悲壮感はとても気持ちの良いものであった。ストーリーとしては上画像のおじいさんと青年があるひ宇宙人にロボットの体に改造されてバトルが始まるというものだったが、1話も無駄な回がなく、毎話たのしみで仕方がなかった。特に4話の贅沢ではないがよりそって幸せに生きている夫婦を暴力団が襲うという回は、ガンツの何星人か(わすれた)に襲われた高速道路で渋滞をまっていたおばあちゃんと孫を思い出し、この作者はどんだけ家族を不幸にするんだ…とおもったが今作ではヒーロー(おじいさん)がちゃんと救ったのでとても安堵した。それだけなら特にピックアップはしなかったのだが、最終回の演出に完全にやられてしまった。最終回で宇宙に行くのだが、宇宙から眺める地球とそこに住む家族、友人を眺めながらもう会えないという決意を固めた時に、EDである「愛を教えてくれた君へ」の第1フレーズが流れてきて一瞬で神アニメになった。11話全部みなくていいから、最終話の11話、最後の演出だけでもぜひみてほしい。

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6位 ACCA13区監察課

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オサレ枠。そう認めざるを得ないほどOPがオサレでかっこいい。バッカーノを彷彿させるオサレさがある。OP曲はShadow to the Truth下の動画から一部聞ける。


ストーリーは少し難しめなので脳死して見れるものではないがよく作りこまれていて面白かった(自分も深くは理解できていない)。ドーワー国の各区の地方行政?を監察するACCAという組織にいる主人公が各区の出張を命じられていろんなところに行くという導入なのだが、OP曲のタイトルにもあるように「真実」が常に見え隠れしている。王国の各地方の話になるので政治的な話の中に人為的な作為があり、真実が隠されている。どのキャラかが悪役なのだが、回を重ねるごとにどのキャラも悪役にみえてしまうように構成されていて、悪役がわかったときの驚きはなかなかのものだった。そしてニーノの人生や真相は衝撃で驚きの連続であった。自分もまだすべてを理解できているわけではないので原作をかって読みたい。何度も見直すことでより深く理解できる作品。

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5位 サクラダリセット

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同時期に2本の「サクラ」アニメが放送されており(もう一つはサクラクエスト)、サクラダリセットは1クール前半、「おもしろくないほうのサクラ」とニコニコ動画でコメントされていたが1クール後半から2クールにかけてニコニコ動画ではサクラダリセットのほうが「おもしろいほうのサクラ」とコメントされていたぐらい2期で映えた作品だと思う。(もちろんサクラクエストもおもしろかった)

その理由としては特殊能力を持ったキャラクターが次々と登場する1期はおもに伏線を張り巡らす状態であり、よくあるバトルもののアニメであったが2期で一気にその伏線を回収しに行ったので「おもしろさ」が一気に出る形になったものと思われる。このアニメの魅力としては登場人物のほとんどが何かしらの特殊能力を持っているということと、主人公がとても頭がいいというところにあると思う。主人公の頭の良さで各キャラクターの能力を活かし、問題を解決するさまは見ていて気持ちの良いものであった。さらに相麻菫というキャラクターもとても魅力的。1クールの途中で、いきなり不審死するのだが、視聴者としても「なんで????」となるがそのまま放置されて物語は進んでいき、忘れていたことろに死の理由が明かされる。死を選ぶことによって後々の物語が変化を迎えるギミックは見ていてとても考え込まれた作品ということを感じさせる。

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4位 正解するカド

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未知との遭遇系。ある日巨大な正方形とともに未知生物「ヤハクイザシュニナ」が出現し、人類に高度な技術を与えていく話。SFがそもそも好きなので、巨大な正方形とヤハクイザシュニナという大きな謎が存在する物語が普通に毎週楽しみだった。このアニメは考察を楽しむアニメなのでネタバレを言うと、ヤハクザシュニナは異邦存在であり、多量の情報を求めている。多量の情報を自ら生み出すことのできる人類は特異点であり、異邦になんとしてもつれていきたい。そのために今の人類を犠牲にして異邦コンバートをしたい。というもの。おそらく物語全体の主題として「正解とは何か」を視聴者に語りかける作品だったと思う。今回の場合、ヤハクイザシュニナにとっての正解は今の人類を犠牲にした異邦コンバート、主人公サイドにとっての正解は異邦へは人類の意思でしかるべき時に行くみたいな感じだと自分はとらえた。よくある物語のラスボスの思想として、今の人類を犠牲にしたとしても長い目で見れば人類のためになるからOKというのがあるが、そういうたぐいだと思った。私の主観としては正解は個々人が決めるもので、誰かが決めるものではないと思っているので主人公サイドよりの考え方だと思うが合理的な考え方の人はヤハクザシュニナの方が好きかもしれない。こういう他人が考えた正解VS正解は俺たちが決める系の物語は2017秋だとInfini-T Forceが近いかもしれない。

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3位 セントールの悩み

画像出展 http://centaur-anime.com/

このあたりから誰の共感も得られなくなると思うが私はセントールの悩みは思わず原作を買ってしまうぐらい好きだった。別に人外ものがすきなのではなく、この物語はホンワカしたゆるふわ可愛い系アニメの皮を被ったディストピアアニメなのである。ディストピアを象徴したシーンが3話の4:30、歩行者用信号機のシーンであらわされている(著作権的なアレが危険な気がするので画像は貼れない、Amazonプライムビデオで見てほしい)。この物語の信号機は現代によく似た信号機なのだが青信号は青色の■、赤信号は赤色の■で表現されている。現代の我々が使用している信号機はどうだろうか、おそらく2足歩行の人のマークをしているものと思われる。それの何が違うんだといわれるかもしれないがこの物語世界では人種差別が時に命よりも重たく扱われる。加えて世界が4本足ではなく、6本足として進化した場合の人類を描いているため、人馬、翼人、角人など多様な人種が存在する。そのため、この世界では必ずし2足歩行とは限らず、そんな中で信号機が2足歩行のマークであればそれは差別として扱われるのだ。

ディストピアな物語を描こうとすると、どうしてもPSYCHO-PASSのように雰囲気が暗く、あからさまにディストピアだよ~と言わんばかりの世界観になってしまうがセントールの悩みはあくまでゆるふわ系日常アニメだ。雰囲気とキャラデザの影響により、このアニメは漫画タイムきらら感覚で見てしまいがちになるのだが、その中に隠されたディストピアに気づいたときこのアニメのすばらしさが見えてくる。特に9話16:20あたりからあるセリフがすきなので抜粋しよう。

ほら、SFによくあるだろう、形態の差がなかったら世界はもっと平和になってるっていうの。嘘だね。国家、民族、髪の色、肌の色、背丈の高い低い、太っている痩せている。なんでも違いがある限り人はいがみ合うのさ

このセリフの中にある「SF」とは我々の存在する全人類が2足歩行の世界である。物語を見ていると、「そりゃ人馬と翼人じゃ差別されますわな」という気持ちになりかねるがたとえそんな特徴が統一化された我々の現実世界でも体や出身地での差別が絶えない。このように物語というフィクションから、我々の世界を客観的にみると、また違った見え方がするかもしれない。セントールの悩みは「差別」というテーマにおいて我々の世界を客観的にみる手助けをしてくれる。

ちなみに「セントールの悩み」とは何だったのだろうか。これは原作を読まないと、アニメでは少し隠れてしまっていたので解説しよう。セントールとはすなわち人馬、主人公である姫ちゃん(上図ピンク髪)を表している。アニメの1話を見ても彼女の悩みは特に見えてこないのだが、原作の1話はまた別の話になっている。原作の1話はアニメの4話に割り当てられているのだ。では原作1話はどういう話だったかというと、主人公である姫ちゃんがある日電車で別の人種の男子に告白されるが姫ちゃんのコンプレックスにより保留にしてしまい、友人たちでコンプレックスを解消するという話である。ではこのコンプレックスとは何かというと自分の性器がグロいのではないかということだった。この話がアニメ4話で放送されたときはマジかって思ったがよくよく考えたらこんな話は1話で放送できるわけがない。視聴者が1話切りしてしまう。しかしこの話にセントールの悩みの主題が含まれている。セントールの悩みとは「自分の性器がグロいのではないか」ということ。そしてその悩みは形態差のある世界だからこその悩みであり、形態差別をテーマとした物語全体を表している良いタイトルだと自分は受け取っている(作者の公式見解ではないのであくまで推測)。このようにゆるふわ日常系に隠れた深いギミックに個人的には2017年ベストディストピア賞を贈りたい。ちなみにディストピア成分抜きにしてもキャラがとてもかわいい。ちーちゃんずの「だいたいなー」というセリフが好きです。

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2位 プリンセス・プリンシパル

画像出展 http://www.pripri-anime.jp/

これはかなり共感してもらえるのではないだろうか。2017年個人的堂々の2位を飾ったのはガチ百合スパイアクションアニメ「プリンセスプリンシパル」である。物語全体を通して基本主要人物は女の子しか登場しないことと主人公とプリンセスが百合百合しているので自分の周りを見ていても好きな人は多かったように思う。ストーリーとしては壁によって共和国(西側)と王国(東側)に分断されたロンドンを舞台に、共和国側のスパイである主人公たちがスパイとして暗躍するという話。このアニメのすごいところは1コマ、1シーンすべてに意味があるということ。例えば1シーンに移ったキャラクターの表情、視線、言動、行動すべてが意味を持って描かれた作品であり、1回みただけでは理解しきることは難しい。さらにサブテーマにも「嘘つきはスパイの始まり」とあるように、主人公は基本嘘をついている。なので視聴者側としてはその嘘を見破り、キャラクターの本心を理解する必要がある。そんなことをしているととても脳を使ってしまうが、単純に脳死してみてもスパイアクションとして面白かった。

個人的に一番好きな回は6話。ドロシーが父親と再会する話であるがドロシーがダメな父親と再会し、その駄目さを確認するも、父親は心の底ではドロシーを愛しており、ドロシーも父親を愛していた。父親がその愛を金という形で表現しようとしていたが愛を渡す前に組織に殺されてしまう。そして帰らぬ父親を信じてバーで待つドロシー。ベアトリスの能力で父親の声を再現して視聴者に「父親返ってきたか!!?」と騙させたトリックもとてもよくできていた。そしてバーでみんなで歌った曲が残酷な物語をさらに残酷に演出していたのでとても恐ろしい回だった。ぜひ6話だけでもみてほしい。6話ではないがアンジェの「歯止めが利かなくなる」というガチレズ発言も記憶に新しい。

全シーンに張り巡らされた伏線とトリック、そして飽きさせない女の子の可愛さが相まって毎週楽しみで仕方がなかった物語でした。2期はよ。

Amazonビデオで1話216円でレンタルできる

1位 Re:CREATORS

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2クールやって主人公たちが作戦に作戦を練りまくってついにラストバトル!!になったあと最終的にはご都合主義で物語が終わってしまったのでネット上では批判の声がたくさんあったのを覚えているが個人的には自分もプログラマというクリエイターの端くれなのでとても感情移入してしまった。この物語にはクリエイターへのメッセージが込められており、すべてのものを作る人たちに見てほしいアニメである。

ストーリーとしてはアニメやゲーム、ラノベなどの作品からキャラクターが現実世界に転生し、いろんな物語のキャラクターたちがバトルし始める。様々な物語からキャラクターが現実世界に来るため「もしあのキャラが現実世界に来たらこう思うだろう」という想像がシミュレーションされている。それをよく表したのが2話のマジカルスレイヤー・まみかとの対戦シーン。まみかは主人公たちを説得するため、魔法少女なのでステッキを振ってハートを相手にぶつけるのだが主人公サイドのキャラにヒットし、血が出てけがを負ってしまう。そのときのまみかのセリフである「私の物語では(攻撃で)血なんか出ないのに」というセリフがとてもこの物語の世界観を表している。そりゃ魔法少女の世界では攻撃をしても相手は重症を負わないし血もでない。そんな世界で生きてきたキャラクターが現実世界に来た時、どのように思うだろうか。そんなフィクションを監督はよくシミュレーションしていたと思う。ほかに面白かったのは13話の総集編。総集編がおもしろいという珍しい作品。キャラクターが勝手に総集編で自分を超美人にして今までの物語を好き放題に変えて印象操作したり、「これは制作側の休憩ではなくあらかじめ計画された総集編だ」など超メタ発言も相まってとても面白かった。音楽もアルドノアゼロでとてもよかった澤野弘之だし、作画もとてもきれいで安定していた。総合力としてとても強い作品だった。

Re:CREATORSのテーマ、メッセージとはなんだろうか。それはクリエイターの嫉妬心にある。主人公はかつてヒロインとともに同じレベルのクリエイターとして作品を作っていたがヒロインだけ世界で注目され、主人公は置いて行かれてしまう。ヒロインは主人公に寄り添おうとするが主人公は嫉妬心から連絡を取らなくなってしまう。そして注目されたせいでアンチがついてしまったヒロインが限界を迎え自殺し、その憎しみからヒロインのキャラがラスボスとして君臨するという話だがとても主人公に感情移入してしまった。インターネットの反応を見ると、「主人公が何もしていない」「主人公のいる意味がわからない」などの意見が多くあったがこの物語では主人公である颯太は我々のような無力なクリエイターなので何もしていなくて当然である。当然のように他人に嫉妬し、世界が危機になっても何もできない。我々もそうであるからこそ颯太に自己投影ができる。自分だって同じ境遇なら嫉妬し、連絡を取らなくなるだろう。Re:CREATORSはそんなクリエイターの弱さを作中でよく表現している。私も自分より優れた成果を残している他人に嫉妬しそうになった時はRe:CREATORSを見て「嫉妬して当たり前。クリエイターだもの」と考え、「自分のペースで好きなものを作っていく」ということを思い出すようにしている。Re:CREATORSはそんな心の支えにもなる物語である。上記ことについては、監督インタビューがとてもよかったのでぜひ見ていただきたい。あなたの評価がくるりと裏返るかもしれない。

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総括

2017年もとても良いアニメがたくさんあったと思う。なぜかAmazonプライムビデオで見れるものがとても多くあったので定期的に見返したい。上記には挙げなかったがNEWGAME!!もクリエイターの嫉妬心を描いた部分があったりしてとてもよかったしキャラも可愛かった。自分はメッセージ性のある作品や物語が大好きなのだが今期は特にRe:CREATORSという心の支えになる作品がでてきてくれてとてもよかった。どこかの教授が言っていたように「文学は確かに現代社会の役には立たないが、我々が道に迷った時、そのヒントを示してくれる」というように、アニメを通して少し人間として成長できるのかもしれない。2018年もそのような物語に出会いたいものである。